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シティサイエンス株式会社 小林孝明さん

シティサイエンス株式会社 小林孝明さん

『大人も子供も集うコモンスペース』

2013年3・4月合併号

シティサイエンス株式会社

取締役副社長 小林孝明さん
座右の銘:特にありませんが、大切にしている思いは
     『あなたはわたしです。』
  

〒570-0021  大阪府守口市八雲東町2-82-22
シティサイエンス大日駅前ビル

TEL:06-6780-3300 FAX:06-6780-3301

E-mail kobayashi@cityscience.co.jp

URL http://www.c-s.jp/

(竹中康治)本日はお忙しい中、今月の人をお引き受け頂きありがとうございます。宜しくお願い致します。 すごく特徴的な事業をされていますし、「夏休み1か月の会社が作るまち」という本を出版されたことでも有名ですよね。昔、ワールドビジネスサテライトというテレビ番組で紹介されたのを拝見しました。 それでは早速ご質問なのですが、小林様がこの業界に入られて何年くらいでしょうか。

(小林さん)6年半です。それ以前はずっと、広告の世界でプランナーやアートディレクターといったカタカナ商売をしていました。

(竹中康治)6年半ですか、このお仕事をされるきっかけは何だったんですか?

(小林さん)元々していた広告の仕事にとても窮屈さを感じていた時に、「俺だったらこうしたいなぁ。」と感じていたのが、シティサイエンスのビレッジガルテン事業でした。
当時、シティサイエンスは自身のクライアントであり何かとピンチな状況でしたので「何かお役に立てれば・・・」また、「ビレッジガルテンはここで無くなってはいけない!」という思いがあり、自然にメンバーに加わらせて頂いたという感じです。

(竹中康治)なるほど、定期借地権を活用して分譲事業をされるという、大阪でも珍しいお仕事をされていますが、ビレッジガルテン事業を始められる切っ掛けは何だったんでしょうか。
単に定期借地権という制度の活用ということだけでなく、分譲される区画の中に、公園のようなスペースを作られたりとすごく強いこだわりを感じます。

(小林さん)弊社の代表の宮本は若い頃に学習塾の経営をしていたそうです。
その中で、塾に通っている子供の元気が無い。話を聞けば小学校は低学年のクラスでも学級崩壊状態で、学び、育つという環境からは逸脱したものとなっていたそうです。
どうして、今の学校はこんなに酷い状態になっているのかと調べていくと、仮説ではありますが、地域社会の関係性が希薄になっていること、そして住宅の形態が原因なんじゃないか、という考えに至ったと・・・。 それならば地域の関係性、つまりは向こう三軒両隣りといった文化が活発化するような事業が出来ないかという所が出発点になったと聞いています。

(竹中康治)最初の思いはそういうことだったんですね。
だから、分譲の区画の中に、遊んだりできる公園や、キャンプを出来たりするスペースや、自家菜園なども出来るような共有スペース(コモンスペース)にこんなに力をいれてらっしゃるんですね。

(小林さん)そうなんです。しかしながら現代人は交流が下手です。
きっかけがないと仲よくなりづらい。そのきっかけとなってくれる大きなファクターが「共用の庭」なんです。無理して仲よくなる努力をしなくても、気づけば自然と親同士、子ども同士が仲良くなれるのが、「庭」なんですね。

大人も子供も集うコモンスペース

(竹中康治)お写真拝見させて頂きましたが、すごく楽しそうにしていて、いいなあと思いますね。僕も家庭が出来ればこんな所に住みたいなあと思います。
まあ、問題は、結婚できる気配が一切ないことですが・・・。独身でも住めますか?

(小林さん)ありがとうございます。原則、単身者の方ももちろんOKです。
現実に、単身の居住者の方もいらっしゃいますよ。販売する前にお客様には動機やライフスタイルのヒアリングをさせて頂いているんですね。
地域のコミュニティ(ご近所付き合い)を活発化させ、子どもも親も暖かい環境で暮らせるように・・・という考えで事業をしておりますので、お客様とお会いさせて頂く中で、この人はこの中で暮らすのに合わないんじゃないかなという時はマッチする別の物件をご紹介することもあります。

(竹中康治)なるほど・・・そこまでこだわっておられるから、上手くご近所付き合いができるようになってるんですね。このお仕事をされていて、嬉しい瞬間を教えて下さい。

(小林さん)嬉しい瞬間は、ご入居頂いたご家族や地主さんの笑顔に触れた時ですね。
また、共用スペースを考えるときに、居住者の方が計画段階から参加して下さり、こんなものが欲しい、あんなものが欲しいと色々案を出して下さり、結果として私どもが考えるよりもよっぽど充実したスペースが出来たりしたことも嬉しい瞬間です。

(竹中康治)ご購入される方で共用スペースを計画出来るなんて、買主様からしたらすごく楽しみですね。今までどんな案が出たことがありますか?

(小林さん)色々ありますが、買主様のご希望で、共用スペースにりんごの木が欲しいので、栽培できるかどうか真剣に検討したことがあります。
 その土壌、気候にりんごの木があうかどうか、育てるなら肥料や水はどれくらいあげればいいのか、工夫しても育たない地域なら何か別のものが植えれないか?担当したスタッフが、どうにか工夫して育てることができないか真剣に農業について調べたりした時期がありましたね。(夏休みに農家でヒアリングしてくるスタッフもいました。)
 りんごじゃなくても、何か似たようなものでいいんじゃないかとお客様に提案をしてみ たら、実は、りんごの木が欲しい理由が子どもの頃に読んだ絵本にあって、どうしても「りんごの木」が欲しいということだったんです。他社さんならどうなんでしょうか?
弊社はこの話について「最重要!!軽んずるところではない。」として判断しました。

(竹中康治)そんな案も出るんですねえ。農家でヒアリングとは・・・・そこまでのこだわりとは脱帽ですね。今までは買主様側のことについてお話をお伺いしましたが、逆に土地を提供される地主様のメリットはどんな点が挙げられますか?

(小林さん)地主様にとってのメリットは、まず第一に、お金が無くても土地さえあればビレッジガルテン事業は行えるということですね。多くの場合、地主様が、自分で上にマンションを建てて人に賃貸するとなると、融資を受けるというリスクがあります。
ところが、ビレッジガルテン事業の場合、土地を貸すだけで、建物を建てるのは借主ですので、地主には建物の建築費用を捻出する必要・リスクがありません。 そこがまず大きいメリットですね。

最初から収支がプラス

(竹中康治)銀行融資を受けなくてもスタートできるって大きいですね。最近よく、お金を借りてマンションを建てたはいいが、空室が多く、困っているという話を本などでよくみますね。

(小林さん)次のメリットとしましては、地主様にとって誇らしい土地活用ができるということが大きいです。地主様も珍しい土地活用ということで最初は二の足を踏まれることが多いのですが、実際に事業を始めて行くと、ご近所から「何ができるの?」と心配をされていた土地が、美しい公園のような景観となり、逆にとても喜んでいただけることとなります。
見ているうちに地主様も住みたくなってきて、実際に住んでいらっしゃる地主様も結構いらっしゃいますね。

(竹中康治)なるほど、お金もやっぱり大事ですが、周りの方から感謝の言葉を頂けるのって嬉しいですしね。金銭的には、売る場合と比べてどうなんでしょうか?

(小林さん)売るよりはやはり、その時に受け取っていただける金額は低くなります。地上権の設定時に前受地代と保証金を受け取るという形で、売却して得る金額よりは安いです。
条件によって相違しますが、およその目安とすれば売却で得るお金を50年間に渡って受けとり、売却せずに済むという感じです。

(竹中康治)なるほど、実際の事例を拝見させて頂きましたが、ローリターンと仰いますが、結構良い金額を最初に頂けますよね。これで土地が戻ってくるなら十分な気が。税金なんかは売る場合と比べてどうなんですか?

(小林さん)節税効果も大きなメリットの1つですね。通常、売買の場合、ご購入された当時と売る時の価格の差が大きければ、多額の譲渡所得税がかかってきます。
ところが、ビレッジガルテン事業の場合、地上権の設定時に受けとるのは前受地代と保証金であり、権利金や土地代金ではありません。
しかも、大金として受け取って頂く前受地代に関しては、50年間にわたり50分の1ずつを申告すればオッケーですので、一気に多額の税金はかかってこないのがメリットです。また、節税という面で特に大きいのが、固定資産税が大幅に軽減される(小規模宅地の特例)ことと、何と言っても相続税対策です。貸している期間の価値を下げ、返ってくるときに大きくその価値を上げているのがビレッジガルテン事業です。(節税対策に関しては、仲の良い税理士さんに有効な方法だと太鼓判を押されました。)

(竹中康治)なるほど、相続発生時に不動産の価値を下げれば、相続税も安くなるという理屈ですね。ちゃんと話を聞くと良い事だらけのように感じますが、最初の地主様の反応というのはどうですか?。

(小林さん)地主様に限らず、業者様でも、最初の反応というのはそこまで良くないですね。「良くない」というのとは違って「よく分からない」「聞いたことがない」というのが適切かも知れません。でもお話を聞く機会さえ頂ければ、段々と反応が良くなってきますので、少しずつもっと周知出来ていけばと思ってます。

(竹中康治)なるほど、あんまりよく知らないことってどうしても最初は警戒から入りますしね。次に、会社としての目標を教えて下さい。

(小林さん)10年後、100年後でもいいので、ビレッジガルテンへの評価が「へえ、今は当たり前だけど、こんなまちづくりをしていた人がいたんや。」となることですね。

(竹中康治)なるほど、プロジェクトXのような感じですごく壮大な目標でですね。夢があります。次に会社の部下に対して期待していることを教えて下さい。

否定は誰にでもできて下品。肯定のほうが難しいが高尚。

(小林さん)「否定は誰にでもできて下品。肯定のほうが難しいが高尚。」ということを本当の意味で知ってほしいです。
また、自分の人生をデザインできる人になってほしいですね。 (自分もそうなりたい。)

(竹中康治)なるほど、私もついつい否定しがちになってしまうことが多いので、言葉の意味がよくわかります。実践するとなると日々大変だと思うのですが、プライベートでのリラックス方法などはどうされてるんですか?

(小林さん)バスフィッシングですね。大阪の緑地公園で記念すべき1匹目を釣り上げて以来、33年間続けてます。10㎏を超えるブラックバスをルアーで釣ることが個人的な目標の1つですね。(笑)疲れた時はリラックスのために琵琶湖に行きます。

(竹中康治)33年間も続けているって、本当に自信をもって趣味ですって言えるものですね。10㎏って相当重いんじゃないですか。小林さんの今一番欲しいものを教えて下さい。

(小林さん)健康な身体と精神ですね。後、釣りに関係してますが、ハイギヤなリールが欲しいですね。

(竹中康治)なるほど。健康な身体は僕も切実に欲しいですね。1日で良いから身体をどこをとっても健康という状態になりたいです。小林さんがご自分でこだわっておられる、熱いという所を教えて下さい。

(小林さん)人に言われて最近知ったんですが「時間や労力をかけたプランやアイデアも、ダメなら瞬時にすべてを捨てられるところ。」だそうです。自分では気づいていなかったですね。

(竹中康治)良い所って自分では気づかなかったりしますからね。小林さんが尊敬されている方は誰でしょうか?

(濱﨑さん)妻と両親ですね。色々と支えて頂いているんだなあと本当に感謝を感じてます。

(竹中康治)なるほど、本日はお時間頂き、本当にありがとうございました。
また、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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